岡山県の農畜産物

1.岡山の果物

(1)岡山の白桃

岡山の白桃 岡山のももづくりの1番の特徴は「袋掛け」。「袋掛け」によって、太陽の光を直接浴びないため赤く色づかず、ももを傷つける風や雨、虫などから守られ、透き通るように白くてなめらかな口あたりの良い白桃に育っていきます。岡山県では、「清水白桃」、「白鳳」をはじめ、「おかやま夢白桃」、「白麗」などが代表的な品種として栽培されています。

(2)岡山のぶどう

 「マスカット オブ アレキサンドリア」は全国生産量の9割以上を占めており、透き通るようなエメラルドグリーンと豊かな芳香、気品あふれる甘さが特徴です。

 「ピオーネ」は「大粒」、「種なし」、「甘くて美味しい」の三拍子がそろっており、全国一の生産量を誇っています。

 また、種なしで皮ごと食べられる「シャインマスカット」は、晴れの国岡山にちなんで「晴王」としてブランド化されています。

 他にも、糖度が高くて脱粒しにくい「オーロラブラック」や、他品種が終わる秋から冬にかけて出荷される「紫苑」などが栽培されています。

  • アレキサンドリア
  • ピオーネ
  • シャインマスカット
  • オーロラブラック
  • 紫苑

2.岡山の野菜

(1)黄ニラ

黄ニラ 岡山県の生産量は全国の生産量の約7割を占めており、全国1位のシェアを誇ります。食感は青ニラに比べ、シャキシャキとした歯ごたえがあり、味もほのかに甘く、香りは淡く上品です。

(2)千両なす

千両なす 総社市発祥のなすで、県南部の備南地域を中心に高度な技術で栽培され、品質は全国トップクラスです。紫色で色つや良く、歯切れの良さと果肉の柔らかさが特徴で、高級料亭の食材として人気が高いです。

(3)桃太郎トマト

桃太郎トマト 雨の苦手なトマトは岡山で太陽をサンサンと浴びておいしく成長します。また、トマトの古里は遠く南米のアンデス高原地帯です。岡山のトマトも県中北部の涼しい高原地帯を中心に栽培され、昼と夜の温度差を敏感に感じる度に、ぐんぐんと旨みと栄養を増していきます。

(4)連島ごぼう

連島ごぼう 通常のゴボウより色が白くてアクが少なく、肉質も柔らかで甘みがあるのが特徴です。また、地理的表示(GI)保護制度に岡山県内で初の産品として登録されました。

 地理的表示(GI)保護制度とは、地域に長年培われた特別の生産方法や気候・風土・土壌などの生産地の特性により、高い品質と評価を獲得するに至った産品の名称を、知的財産として保護する制度です。

(5)岡山パクチー

岡山パクチー 「岡山パクチー(通称・岡パク)」は、糖度が5~6度と、他品種と比較して2倍以上の甘味があり、味と香りがマイルドで食べやすいです。

(6)蒜山だいこん

蒜山だいこん 火山灰からなる「黒ボコ」の大地で育った蒜山だいこんは、土が細かいためまっすぐ素直に育ちます。滑らかな食感と手触り、みずみずしさが特徴で、蒜山地区を代表する特産品です。

(7)黒大豆「作州黒」

黒大豆「作州黒」 岡山県の黒大豆(丹波種)は県北部を中心に栽培されており、その生産量から、全国でも有数の産地の一つとなっています。勝英地域で採れる大粒の黒大豆を「作州黒」と名付けてブランド化を図っており、コクと風味が良いのが最大の魅力です。

3.岡山の畜産

(1)千屋牛

  • 千屋牛
  • 千屋牛

 新見市が発祥とされる日本最古の蔓牛(系統牛)の血統を受け継ぐ黒毛和種で、全国の和牛ブランドのルーツといわれています。中国山地の恵まれた自然環境を生かし、江戸時代からの歴史と伝統を守りながら改良を重ねている最高級の牛肉です。岡山県を代表する優良肉質和牛で、その肉質は柔らかく、風味豊かな味わいです。

(2)ジャージー牛

ジャージー牛 日本全国で約12,900頭が飼育されており、このうち約2,300頭が岡山県で飼われています。真庭市では約2,000頭が飼育されており、市町村単位でみれば全国一の規模になります。また、乳の特徴として、成分が濃厚で栄養価が高く、ジャージー牛のミルクやヨーグルトは岡山県北の真庭市蒜山地方の特産となっています。

4.岡山の花

(1)スイートピー

スイートピー 県南部で栽培されており、栽培面積は全国第3位を誇ります。花言葉は「門出」で、卒業・入学のお祝いに人気です。

(2)リンドウ

リンドウ 県中北部を中心に、県育成品種「おかやまオリジナルリンドウ」が普及し、現在は県内各地に栽培が広がっています。清涼感あふれる青色を中心に、ピンク、白色も栽培され、アレンジ等にも利用されます。

5.岡山の米

稲

(1)朝日

 コシヒカリ、ササニシキ、あきたこまちなど、美味しいお米のほとんどのルーツとなっています。現在全国でも岡山だけで本格的に作られています。ほんのりとした甘味、しっかりとした歯ごたえが特徴で、毎日のご飯としてはもちろん、寿司店、料亭など全国のお米のプロから高い人気と信頼を集めています。
主に県南部で栽培されています。

(2)アケボノ

 作付面積の99%を岡山県で作っています。出穂期から成熟期が51日間と長いため大粒で、炊いた時の粒々感が魅力です。粘り、こし、硬さのバランスが良く、ほど良いやわらかさと歯ごたえがあります。また、白米だけでなく、発芽玄米、酒造用米としても用いられています。
県南部一帯で広く栽培されています。

(3)きぬむすめ

 「キヌヒカリ」を母、「祭り晴」を父として育成された「絹(きぬ)」という名前の通り白く美しいお米で、食味は粘りが強く、コシヒカリに負けない食味評価を受けています。
主に県中北部で栽培されています。

(4)雄町

 岡山生まれの酒造好適米。酒造好適米の最高級品種として評価は高く、山田錦や五百万石などの優良品種のルーツとしても有名です。

 山田錦で造った淡麗な酒に比べ、雄町で造った酒は 味にコクがあります。

 県南部の適地で集団栽培されています。

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