おかやまの農林水産業 令和7年度版
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こも□かさおかうしまどふくろひらいせいしつあみをなおす平井さん小型定置あみ(つぼあみ) 瀬戸内市牛窓の海の中から,たくさんのぼうがのぞいています。つぼあみといって,島の周りや海岸沿いの海の中にぼうをたててあみをはり,入ってくる魚をとる漁法です。近くのつぼあみ漁をしている平井さんは,次のように話しています。 「つぼあみは1年中同じ場所にはっておき,午前4時半ごろに魚をとりに行き,6時ごろには港に帰ります。」 さらに,平井さんは,「魚は,あみにぶつかると,あみにそってすすむくせがあります。この性質を利用して,魚の通り道をあみでさえぎり,魚をうまく袋あみに追い込んでいきます。袋あみをあげたとき,たくさん魚が入っているととてもうれしいものです。」と話していました。 しかし,藻や小さな生き物の死がいなどがつくと,あみの目がつまり,海水が流れなくなり,魚がとれなくなります。特に夏の間はつまりやすく,1週間に1回ぐらい,冬でも,3週間に1回ぐらいあみを上げてほすそうです。 また,笠岡の海の深い所では,ぼうのかわりに,うきだるを使っているそうです。

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