おかやまの農林水産業 令和7年度版
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□ 6月の初めごろから,よい天気が続く日を見はからって,大型の機械で草をかり取ります。これを一番草といいます。この後,7月から8月にかけての二番草,9月末から10月にかけての三番草と,かり取り作業が続きます。 よい乾草をたっぷりと食べた牛からは,栄養分の多い乳がとれます。そのためには,かり取った草をよく乾燥させることが大切です。毎日,天気予報を聞いて,空の様子をみながら,仕事を進めます。 また,乾草だけでなく,かり取った草を大きくまいて固めビニールで包むサイレージというえさもつくります。 子牛のたん生が近づくと,農家の人は,親牛につきっきりです。元気な子牛のたん生を願いながら,世話をするのです。 生まれたばかりの子牛は,1時間もすると,自分の力で立ち上がり,親牛の乳を飲みはじめます。しかし,子牛にいつまでも親牛の乳を飲ませるわけにはいきません。乳しぼりができないからです。そのため,子牛にはかわいそうですが,親牛と子牛を引きはなさなければなりません。子牛は,人間が親代わりとなって育てるのです。生まれてから2週間ぐらいが,下痢などからだの調子をくずしやすい期間なので,農家の人もたいへん気をつかいます。④ 子牛を育てる草をビニールで包みサイレージにする作業ねがげりおおがたぐさえいようかんそうかんそうかんそうよほうぶんつつもくじへ農林水産物ニュース辞典リンク集

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