異常気象に強いブドウ/基本技術を確実に/土作りへしばかき着々/JA阿新

落葉をブロワ—で吹き飛ばし、しばかきに精を出す長嶋さん
 JA阿新ぶどう部会がブドウ「ピオーネ」の樹勢回復に取り組んでいます。近年の猛暑で樹が弱っていると考えられるからです。新見市内各地で講習会を開いて適正な管理や老木の計画的な改植を呼び掛けているほか、農家は土づくりなどに活用する「しばかき」にも余念がありません。異常気象に強い産地づくりを進め、安定した品質と収量の確保を目指します。

 昨年の夏はこれまでにない高温を受けました。一部に果皮の着色不良や生理障害があり、収量が前年の9割ほどにとどまりました。過去2番目に多い9億2000万円を売り上げたものの、講習会ではあらためて基本作業を見直し、JAや新見農業普及指導センターの指導員が樹勢に気を配った肥培管理をアドバイスしています。

 落葉やカヤなどを集める「しばかき」は、この産地ならではの作業です。晩秋から里山に入って落葉をかき集め、春になってから畑に敷き詰めます。雑草抑制のほか、夏場の土壌の保湿や気温上昇を抑えるために活用する。長期的には土作りにもつながるといいます。

 新見市豊永宇山でブドウ56アールを栽培する長嶋好伸さん(52)も、先輩農家に習い、しばかき作業を実践しています。長嶋さんは「畑の土がふかふかになるなど土壌改良につながっている。この土地で培われた昔ながらの基本技術を継承し、良質なブドウを作りたい」と意欲をみせています。

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