12.1.26
農地・水・環境保全で成果 集落営農前進もTPP懸念/JA阿新

アジサイの植栽など共同活動を軸に集落の活性化を描く地区民
新見市哲西町の矢田谷地区が国の農地・水・環境保全向上対策の事業を活用し、集落でのさまざまな共同活動を定着させている。水田12ヘクタールの周辺整備にとどまらず、天然記念物や歴史文化財などの保全にも取り組み、県の優良事例として表彰を受けた。年間活動数はこの5年で2倍に増え、農機の共同利用を実現するなど農家同士の結束も強まりつつある。
近隣地区を含めた18戸が参加し、前年の共同作業は年間30回を超えた。ため池の役割を担う国指定天然記念物「鯉が窪湿原」の草刈り、鎌倉時代から伝わる県指定重要文化財の石仏の清掃・美化、福祉施設周辺の桜の手入れなど多岐に及ぶ。金ボタルや1200本のアジサイが楽しめるようになったほか、共同活動が農家同士の合意形成にもつながり、2009年には大型コンバインの共同利用の話しもまとまった。
同地域保全委員長を務める三上誠一さんは活動に手応えをみせ、1集落1農場の実現を目指して営農組織の設立に意欲をみせる。一方でTPP参加に不安をのぞかせ、「生産条件の悪い中山間地では集落営農に取り組んでも経営が成り立たず、将来のビジョンも描けない」と懸念している。















